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CBR1000RR-Rは曲がらない?酷評される理由と2024年型の改善点を解説

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CBR1000RR-Rは曲がらないバイクなのか?理由と評価を解説
出典:Honda CBR1000RR-R公式サイト

「CBR1000RR-Rって曲がらないって聞くけど、本当にそんなバイクなの?」

購入を考えている人なら、かなり気になりますよね。200馬力を大きく超える最高出力を持つHondaのフラッグシップ・スーパースポーツだけに、「速いけれど曲がらない」「サーキットでも扱いにくい」「買ったら後悔する」といった話を見かけると、不安になるのも当然です。

先にポイントをお伝えすると、CBR1000RR-Rを単純に「曲がらないバイク」と評価するのは正確ではありません。

ただし、そう言われるようになった背景がまったくないわけでもありません。

特に初期の2020年型については、サーキットで乗った際に「曲がらない」という第一印象を持つ可能性があることを専門誌の試乗記事でも指摘しています。一方で、ライダーが積極的に身体を使って荷重をかけると、印象が大きく変わるという評価もあります。

さらに見逃せないのが年式です。CBR1000RR-Rは2024年モデルでフレーム剛性、スイングアーム、ライディングポジション、空力などが見直され、Honda自身もハンドリングやコーナリング性能の向上を狙った変更だと説明しています。

つまり、「2020年型で言われた曲がり方」と「現在の仕様」を全部ひとまとめにして語ると、話がずれてしまうんですね。

この記事では、CBR1000RR-Rがなぜ「曲がらない」と言われるようになったのか、実際の試乗評価、2024年モデルで何が変わったのか、購入後に後悔しやすい人、そして「勝てないバイク」という評価が現在も正しいのかまで整理します。

CBR1000RR-R Honda公式サイト

記事のポイント

  • CBR1000RR-Rが「曲がらない」と言われる理由
  • 2020年型と2024年モデルでは車体特性が同じではない
  • サーキットと公道で評価が変わりやすい理由
  • 八代俊二氏の「腹が立った」という発言はどこまで確認できるのか
  • 「勝てないバイク」という評価は現在も正しいのか
  • 購入して後悔しやすい人と向いている人
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この記事を書いた人
グランデ

大型バイクをこよなく愛する管理人です。
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CBR1000RR-Rは本当に曲がらない?最初に結論を整理

CBR1000RR-Rが曲がらないと言われる理由
出典:WebCG CBR1000RR-R試乗記事

CBR1000RR-Rについて調べると、「曲がらない」という言葉が強く残りがちです。

ただ、ここで大事なのは「物理的に旋回性能が低い」という意味なのか、それとも「ライダーが想像していた操作方法では向きを変えにくく感じる」という意味なのかを分けて考えることです。

CBR1000RR-Rの場合、後者の意味で語られているケースが少なくありません。

2020年型の試乗を行ったWebCGでは、サーキットで中級レベルのライダーが乗ると「曲がらない」という第一印象を抱く可能性について触れています。しかし記事を読み進めると、単純にコーナリング性能が低いという話ではありません。

軽く腰をずらして膝を出す程度ではなく、身体を大きくイン側へ移動し、ブレーキング、荷重移動、ステップ、ハンドルへの入力を積極的に使っていくことで、本来の性能が見えてくるという内容です。

つまり、「何もしなくてもヒラヒラ曲がってくれるバイク」を期待すると違和感が出やすい一方、サーキットを速く走るための操作をきちんと行ったときに能力を引き出せる設計だと考えた方がわかりやすいでしょう。

これは「曲がらない」と「曲げるために求められる操作が違う」という、似ているようでかなり違う話です。

なぜCBR1000RR-Rは曲がらないと感じる人がいるのか

では、なぜ普通の大型スポーツバイクより「曲がらない」と感じる人が出てくるのでしょうか。

ひとつの理由として考えられるのが、CBR1000RR-Rがサーキットで高い速度から強く減速し、大きな荷重をかけながら旋回することを重視したスーパースポーツである点です。

Honda公式によると、現行仕様のCBR1000RR-R FIREBLADE SPはホイールベース1,455mm。さらに621.8mmの長いスイングアームを採用しています。リアタイヤも200/55ZR17というワイドサイズです。

長いスイングアームには、強大なエンジン出力を路面へ伝えながら車体を安定させる狙いがあります。一方、低い速度でハンドルを切っただけでクルッと向きを変えるような性格を最優先にした設計ではありません。

CBR1000RR-Rはブレーキングで前輪へ荷重をかけ、タイヤとサスペンションをしっかり使いながらコーナーへ入っていくと、本来の旋回性能を引き出しやすくなります。

反対に、速度を抑えた状態でほとんど荷重を動かさず、「ハンドルを切れば自然に曲がるだろう」という感覚で乗ると、車体が思ったほど内側へ入ってくれないと感じることがあります。

この違いが、「CBR1000RR-Rは曲がらない」と「いや、ものすごく曲がる」という正反対の評価につながっていると考えると理解しやすいですよ。

ライダーの技量だけの問題にするのも違う

ここで注意したいのが、「曲がらないと感じるのは下手だから」と片付けてしまうことです。

それも少し乱暴です。

バイクにはそれぞれ設計思想があります。軽い入力で向きを変えるモデルもあれば、強いブレーキングや明確な荷重移動を前提にしたモデルもあります。

しかもCBR1000RR-Rのようなリッタースーパースポーツは、一般公道では本来想定される高負荷領域を使う場面がほとんどありません。

公道で無理に荷重を作ろうとして速度を上げるのは本末転倒ですし、安全面からもおすすめできません。

だからこそ、公道中心のライダーが「思っていたより曲げにくい」と感じても不思議ではないんですね。それはライダーが下手というより、バイクが得意とするステージと実際に走っている環境が違う可能性があります。

2020年型の評価を現行モデルへそのまま当てはめない方がいい

「CBR1000RR-Rは曲がらない」という話を調べるとき、もうひとつ必ず確認してほしいのが年式です。

ネット上に残っている印象的な試乗記事の多くは、SC82が登場した2020年当時のものです。

しかしCBR1000RR-Rは2024年モデルで車体がかなり見直されています。

Honda公式によると、2024年モデルではアルミ製ダイヤモンドフレームの横剛性を従来モデル比で17%、ねじれ剛性を15%低減しています。単純にフレームを柔らかくしたというより、タイヤからの情報をライダーへ伝えやすくし、操作性とのバランスを整える狙いです。

さらにスイングアームも剛性バランスを見直し、リアタイヤの接地性とコーナリング性能を追求しています。

ウイングレットも新設計されました。Hondaは側面積を減らすことでヨーモーメントを約10%低減し、コーナリング時の安定感やリニアなハンドリングを狙ったと説明しています。

ライディングポジションについても、ハンドル位置を高く、手前へ変更。ステップ位置も見直し、ライダーが操作入力を行いやすくしています。

ですので、2020年型に対する「曲がらない」というインプレだけを読んで、2024年以降のCBR1000RR-Rもまったく同じだと判断するのはおすすめできません。

中古車を検討している場合は、むしろ「何年式なのか」を最初に確認した方がいいでしょう。

自分のCBR1000RR-Rが曲がりにくいと感じたら確認したいこと

すでにCBR1000RR-Rに乗っていて、「やっぱり曲がりにくい」と感じている人もいるかもしれません。

その場合、いきなり「この車種は曲がらない」と決めつける前に、いくつか確認したいポイントがあります。

  • タイヤの空気圧が指定値から大きく外れていないか
  • タイヤが偏摩耗していないか
  • タイヤが古く硬化していないか
  • 前後サスペンションの設定が自分の体重や用途に合っているか
  • 社外パーツなどで車高や前後姿勢が変化していないか
  • ハンドルやステアリングまわりに違和感がないか
  • 身体が力みすぎてハンドル操作を邪魔していないか

特にタイヤは重要です。同じCBR1000RR-Rでも、新品に近いタイヤと摩耗したタイヤでは倒し込みの感覚がかなり変わります。

空気圧についても、サーキットで使われるセッティングをそのまま公道へ持ち込めばよいわけではありません。公道ではHondaが指定している基準を基本にし、変更する場合もタイヤメーカーや専門店の情報を確認するのが安全です。

サスペンションも同様です。特にSPには電子制御サスペンションが採用されており、設定次第でフィーリングは変わります。

「曲がらないからフロントを下げよう」といった自己流の大幅な車高変更は、別の場所で不安定さを生む可能性があります。違和感が大きい場合はHonda Dreamやサスペンションに詳しいショップへ相談した方が安心です。

CBR1000RR-Rを買って後悔する人はいる?

CBR1000RR-Rを購入して後悔する人の特徴
出典:Honda CBR1000RR-R公式サイト

CBR1000RR-Rを購入して後悔する可能性はあります。

ただし、それは「性能が悪いから」というより、自分が求めていた大型バイクとCBR1000RR-Rの方向性が違っていたというケースの方が考えやすいです。

CBR1000RR-Rは、Honda自身がサーキットでの性能を強く意識して開発しているモデルです。

最新のHonda公式サイトに掲載されている主要諸元では、999cc直列4気筒エンジンから160kW、218PSを14,000rpmで発生。最大トルクは113N・mを12,000rpmで発生します。

車両重量はFIREBLADEが200kg、FIREBLADE SPが201kg。シート高は830mmです。

このスペックを見るだけでも、のんびり流すことを最優先にした大型バイクではないことがわかります。

街乗りやツーリング中心だと後悔する可能性がある

CBR1000RR-Rで後悔しやすいのは、見た目に惚れて購入したものの、実際の用途がほぼ街乗りやロングツーリングだったケースです。

スーパースポーツなので前傾姿勢は強めです。2020年当時の試乗記事でも、S1000RRなどと比較するとCBR1000RR-Rのライディングポジションはレーシーだと評価されています。

その一方で、「公道ではまともに乗れない」というほど極端でもありません。

webオートバイの公道試乗では、街中でもエンジンを扱いやすく、峠では軽快な旋回性を楽しめるという評価も確認できます。

つまり、公道を走れるかどうかではなく、あなたが何を快適だと感じるかがポイントです。

高速道路を使って長距離を移動したい、荷物を積んで泊まりのツーリングへ行きたい、ゆったりしたポジションで景色を楽しみたい。この使い方が中心なら、CBR1000RR-Rよりツアラーやスポーツツアラーの方が幸せになれる可能性があります。

反対に、多少ポジションがきつくても鋭いレスポンスやレーシングマシンに近い操作感を楽しみたいのであれば、それ自体がCBR1000RR-Rを選ぶ理由になります。

価格だけでなく「使える性能か」を考える

購入前には価格も現実的に考えておきたいところです。

Honda公式サイト掲載のメーカー希望小売価格は、CBR1000RR-R FIREBLADEが2,486,000円、FIREBLADE SPが2,849,000円です。価格は変更される可能性があるため、購入時はHonda公式サイトや販売店で最新情報を確認してください。

決して安いバイクではありません。

だからこそ、「218PSだから欲しい」「最高峰だから欲しい」だけで決めるのではなく、その性能を自分がどこで楽しむのかを考えておいた方が後悔しにくくなります。

サーキットへ行く予定がまったくなく、普段は市街地と高速道路が中心なら、その用途で本当にCBR1000RR-Rが一番欲しいバイクなのか。一度立ち止まって考えてみる価値はあります。

逆に、性能を全部使えないことを理解したうえで、デザインやメカニズム、所有感そのものに魅力を感じているなら、それも立派な購入理由ですよ。

八代俊二氏はCBR1000RR-Rに「あんなに腹が立ったバイクは無い」と発言した?

八代俊二氏とCBR1000RR-Rの評価について

CBR1000RR-Rについて検索していると、元WGP500ライダーの八代俊二氏が「あんなに腹が立ったバイクは無い」「乗っていて腹が立った」と発言したという情報を見かけることがあります。

ここは少し慎重に見た方がよさそうです。

ネット上には、八代氏がCBR1000RR-Rについてそのように話したとする投稿やブログ記事が残っています。

一方、現在確認できる八代俊二氏本人名義のwebオートバイによる2020年のCBR1000RR-RとBMW S1000RRの比較試乗記事には、「あんなに腹が立ったバイクは無い」という文章そのものは確認できません。

八代俊二氏によるCBR1000RR-RとS1000RRの比較試乗|webオートバイ

そのため、この言葉を八代氏の正式な試乗記事からの直接引用として扱うのは避けた方がいいでしょう。

ただし、八代氏がCBR1000RR-Rについてかなりサーキット寄りの性格を持つバイクとして評価していること自体は確認できます。

比較試乗では、ワインディングにおけるCBR1000RR-Rのシャープで軽快なハンドリングを評価する一方、長時間のライディングやツーリングではS1000RRの快適性を高く評価しています。

つまり、八代氏がCBR1000RR-Rそのものを「まったく曲がらない失敗作」と評価している、と単純に理解するのも違います。

少なくとも現在確認できる本人名義の試乗記事では、CBR1000RR-Rの鋭いハンドリングそのものは評価されています。

ネットで強い言葉だけが切り取られている場合は、その発言がいつ、どのモデルに対して、どの走行条件で出たものなのかまで確認することが大切です。

CBR1000RR-Rは曲がらないうえに「勝てないバイク」なのか?

CBR1000RR-Rは勝てないバイクなのか
出典:WebCG CBR1000RR-R試乗記事

CBR1000RR-Rには「レースで勝てない」というイメージもあります。

確かに、レースカテゴリーや時期によってHonda勢が苦戦したことはあります。その成績を見て「市販車のCBR1000RR-Rそのものに問題があるのでは」と考える人が出たのも理解できます。

ただし、2026年現在の状況まで含めると、CBR1000RR-Rを一括して「勝てないバイク」と呼ぶのは明らかに無理があります。

2026年の鈴鹿8耐ではCBR1000RR-Rが5連覇を達成

Honda公式によると、2026年7月5日に開催された第47回鈴鹿8時間耐久ロードレースでは、Honda HRCのCBR1000RR-R FIREBLADE SPが優勝しました。

これによってHonda HRCは鈴鹿8耐5連覇。Hondaとしては通算32勝となっています。

Honda HRC 2026年鈴鹿8耐優勝|Honda公式

2025年にも同じCBR1000RR-R FIREBLADE SPで優勝しているため、「CBR1000RR-Rはレースで勝てない」という表現は、少なくとも現在の結果とは一致しません。

もちろん、鈴鹿8耐で強いからWorldSBKでも必ず強い、という意味ではありません。

レースはカテゴリーによって車両規則、タイヤ、電子制御、改造範囲、チーム体制、ライダー、コース特性などが違います。同じ「CBR1000RR-R」という名前でも、市販状態そのままでレースをしているわけではありません。

ですので、あるカテゴリーで結果が出なかったことだけを根拠に、市販車まで「曲がらない」「失敗作」「勝てないバイク」と判断するのは避けた方がいいでしょう。

CBR1000RR-Rの性能を改めて確認

では、現在Hondaが販売しているCBR1000RR-Rはどんなバイクなのでしょうか。

Honda公式サイトに掲載されている主要スペックを整理すると、次のようになります。

項目 CBR1000RR-R FIREBLADE FIREBLADE SP
排気量 999cc
エンジン 水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
最高出力 160kW[218PS]/14,000rpm
最大トルク 113N・m/12,000rpm
車両重量 200kg 201kg
シート高 830mm
燃料タンク容量 16L
リアタイヤ 200/55ZR17M/C

最高出力は218PS。数字だけを見ても強烈ですが、CBR1000RR-Rの特徴は単にエンジンが強いことだけではありません。

MotoGPマシンRC213Vと同じ81mm×48.5mmというボア・ストロークを採用し、チタン鍛造コンロッド、アルミ鍛造ピストン、フィンガーフォロワー式ロッカーアームなど、レーシングマシンで培われた考え方が随所に使われています。

2024年モデルではエンジン単体で720g軽量化され、スロットルバイワイヤもHonda二輪車として初となる2モーター式になりました。

車体側も約1kg近いフレーム軽量化、剛性バランスの変更、スイングアームの見直しなどが行われています。

これだけを見ると、「曲がらないバイクをそのまま売り続けている」というより、初期型で得た知見をもとに、よりライダーが扱いやすい方向へ熟成させてきたと見る方が自然です。

電子制御が多すぎて楽しめないという評価は?

CBR1000RR-Rは電子制御が多いことでも知られています。

6軸IMUを中心に、Hondaセレクタブルトルクコントロール、ウイリー挙動緩和制御、ライディングモード、ABSなどを備えています。SPではさらに電子制御サスペンションも搭載されます。

こうした装備を「介入が多くて自分で操っている感じが薄い」と感じる人もいれば、「200PSを超えるバイクだからこそ電子制御が欲しい」と考える人もいるでしょう。

ここは正解がひとつではありません。

ただしHondaも、電子制御がライダーに代わって何でも操作してくれるシステムとは説明していません。あくまでライダーの操作を補助するものです。

電子制御があるから初心者でも無条件に218PSを扱える、という意味ではないので、その点は誤解しない方がいいですね。

CBR1000RR-Rの実際の評価はなぜ大きく分かれる?

CBR1000RR-Rの評価が分かれる理由

CBR1000RR-Rについて調べると、「ものすごく乗りやすい」という評価と「扱いにくい」という評価が両方出てきます。

でも、これは不思議なことではありません。

乗った場所、速度、年式、タイヤ、サスペンション設定、ライダーの経験、比較対象となる以前の愛車によって、同じバイクでも印象は変わるからです。

例えばネイキッドから乗り換えた人なら、ハンドル位置やステップ位置だけでも「かなり特殊なバイク」と感じるでしょう。

一方、以前から1000ccスーパースポーツに乗っていて、サーキット走行にも慣れている人なら、CBR1000RR-Rの安定感や前後タイヤから伝わる情報を高く評価する可能性があります。

さらに2020年型と2024年型では車体剛性やポジションも異なります。同じ「SC82だから」という理由だけで評価を一括りにはできません。

サーキットでは魅力がわかりやすい

CBR1000RR-Rの本領を理解しやすいのは、やはりクローズドコースです。

高い速度からブレーキングし、前輪へ荷重をかけ、車体の向きを変え、リアタイヤへ荷重を移しながら立ち上がっていく。この一連の流れで使うことを前提に、車体や電子制御が作り込まれています。

だからこそ、一般道を制限速度内で走っているだけでは「何がそんなにすごいのかわからない」と感じてもおかしくありません。

これは欠点というより、性能の使える場所が限られているということです。

公道で性能を試そうとして無理に速度を上げる必要はありません。興味があるなら、きちんとしたサーキット走行会など安全な環境で試す方がCBR1000RR-Rの性格を理解しやすいでしょう。

街乗りでも乗れるが、街乗りのためのバイクではない

「サーキット向け」と聞くと、街中ではまともに走れないと思うかもしれません。

実際にはそこまで極端ではありません。

2020年のwebオートバイによる試乗でも、低速域を含めたエンジンの扱いやすさや、峠道での軽快な旋回性が評価されています。

開発ライダーを務めた伊藤真一氏の公道試乗でも、サーキットを意識したサスペンションながら公道で扱えるレベルに仕上がっていることが紹介されています。

ですので、「街乗りできない」というのは言い過ぎです。

ただ、通勤や渋滞、ロングツーリングの快適性を最優先して作られたモデルではありません。

ここを理解せずに買うと、「乗れるけれど、これじゃなくてもよかったかも」という後悔につながる可能性があります。

CBR1000RR-Rが向いている人・向いていない人

ここまで読んで、「自分には合うのかな?」と迷っている人もいると思います。

CBR1000RR-Rが向いているのは、次のような人です。

  • リッタースーパースポーツならではの性能に魅力を感じる人
  • サーキット走行にも興味がある人
  • Hondaのレーシング技術やメカニズムが好きな人
  • 前傾姿勢やレーシーなポジションも含めて楽しめる人
  • 使い切れない性能も含めて所有することに魅力を感じる人
  • タイヤやサスペンションの状態にも気を配れる人

反対に、次のような人は購入前に一度考えた方がいいかもしれません。

  • ほぼ街乗りだけで使う予定の人
  • ロングツーリングの快適性を最優先したい人
  • アップライトな姿勢でゆったり走りたい人
  • 軽い操作だけでヒラヒラ曲がる感覚を最優先したい人
  • 購入価格やタイヤなどの維持費をできるだけ抑えたい人

もちろん、街乗りしかしないから買ってはいけないわけではありません。

大切なのは「サーキット性能を使わないとしても、このバイクが欲しい」と納得したうえで選ぶことです。

見た目に惚れて買うのも、所有感を求めて買うのもバイクの楽しみ方です。ただし、その場合でも試乗できる機会があるなら、ポジションだけでも一度確認しておくことをおすすめします。

中古のCBR1000RR-Rを買うなら「曲がらない」より年式と状態を見る

中古車を検討している場合は、「CBR1000RR-Rは曲がらないらしい」という評判だけで判断しない方がいいです。

先ほど説明した通り、2020年型と2024年型では車体設定が異なります。

さらに中古車の場合は、それまでどのように使われてきたかも重要です。

  • サーキット走行歴
  • 転倒や修復歴
  • タイヤの銘柄と摩耗状態
  • 前後サスペンションの状態
  • 車高変更の有無
  • ハンドルやステップなどの変更
  • 純正部品の有無
  • 定期点検や整備記録

こうした部分が変われば、ハンドリングの印象も変わります。

特にスポーツ走行歴のある車両では、転倒歴だけでなく消耗品や足まわりの状態まで確認したいところです。

「ネットで曲がらないと言われているから安ければ買う」という選び方より、年式と車両状態を一台ずつ確認する方が失敗を防ぎやすいですよ。

総括:CBR1000RR-Rが曲がらないと言われる理由

CBR1000RR-Rについて「曲がらない」「後悔する」「勝てない」といった強い言葉だけを見ると、欠点の多いバイクのように感じるかもしれません。

しかし、確認できる情報を整理すると、もう少し違った姿が見えてきます。

  • 「曲がらない」という評価には背景がある
    • 2020年型の試乗記事では、サーキットで中級ライダーが「曲がらない」という第一印象を持つ可能性が指摘されています。
    • 一方で、積極的な荷重移動やライディングフォームを使うことで、本来の旋回性能が見えてくるとされています。
    • 単純にコーナリング性能が低いという意味ではありません。
  • 2024年モデルでは車体が大きく見直されている
    • フレームの横剛性を17%、ねじれ剛性を15%低減。
    • スイングアームの剛性バランスも変更されています。
    • ウイングレットやライディングポジションも見直されています。
    • Hondaはハンドリング、接地感、コーナリング性能の向上を追求したと説明しています。
  • 公道では評価が分かれやすい
    • サーキットで高い荷重をかけたときに性能を発揮しやすい設計です。
    • 一方で、公道でも扱いやすいという専門誌の試乗評価があります。
    • 「街乗りできない」ではなく、街乗りやツーリングの快適性を最優先したバイクではないと考える方が自然です。
  • 八代俊二氏の発言は切り分けて考える必要がある
    • ネット上では「腹が立った」という発言が広まっています。
    • ただし、現在閲覧できる八代氏本人名義の試乗記事では、その言葉そのものを確認できません。
    • 本人名義の記事ではCBR1000RR-Rのシャープなハンドリングを評価しています。
  • 「勝てないバイク」という評価は現在の結果とは合わない
    • 2026年の鈴鹿8耐ではHonda HRCのCBR1000RR-R FIREBLADE SPが優勝しています。
    • Honda HRCはこれで鈴鹿8耐5連覇となりました。
    • レースカテゴリーごとの成績と市販車そのものの評価は分けて考える必要があります。
  • 購入後の後悔を防ぐには用途を考える
    • 街乗りや長距離ツーリングだけなら、もっと快適な大型バイクはあります。
    • 一方で、サーキット性能、レーシング技術、デザイン、所有感に魅力を感じる人には非常に魅力的な一台です。
    • 中古車では年式だけでなく、タイヤ、足まわり、サーキット走行歴、カスタム内容も確認したいところです。

CBR1000RR-Rは「誰が乗っても軽い操作でヒラヒラ曲がる」というタイプのバイクではないかもしれません。

でも、それをそのまま「曲がらないバイク」と呼んでしまうと、このモデルの性格をかなり単純化してしまいます。

特に2024年モデルではハンドリングに関わる部分が大きく変更されているため、過去の口コミだけで判断するのはもったいないですよ。

これから購入するなら、まず年式を確認し、自分が街乗り、ツーリング、ワインディング、サーキットのどこを中心に楽しみたいのかを考えてみてください。

そのうえで実車にまたがり、可能なら試乗してポジションやハンドリングを確かめる。CBR1000RR-Rで後悔しないためには、ネット上の「曲がらない」という一言より、あなた自身の使い方との相性を見ることが一番大切かなと思います。

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