
Z900RSの馬力は、国内2025年モデルでは111PS、国内2026年Black Ball Editionと2027年標準モデルでは116PSと公表されています。検索結果に違う数値が出てきたら、まず年式と正式なモデル名をそろえることが大切です。
ここでは、メーカーが公表する出力とトルクを同じ条件で並べます。SEの見方や、販売店の実測値と比べる前に確認したい項目まで整理していきましょう。
Z900RSの馬力を国内仕様の年式別に比較

下表は2026年10月19日に確認した国内向け公式ページの公称値です。数値の大小だけを抜き出さず、発生回転数も一組で見てください。
| 対象モデル | 最高出力 | 最大トルク |
|---|---|---|
| 2025 Z900RS | 82kW(111PS)/8,500rpm | 98N・m/6,500rpm |
| 2026 Z900RS Black Ball Edition | 85kW(116PS)/9,300rpm | 98N・m/7,700rpm |
| 2027 Z900RS | 85kW(116PS)/9,300rpm | 98N・m/7,700rpm |
2025年モデルは111PSと公表

2025 Z900RSの公式諸元にある最高出力は82kW(111PS)/8,500rpmです。最大トルクは98N・m/6,500rpmとなっています。
この111PSという数字を見かけても、ただちに古い情報だから誤りだと判断する必要はありません。2025年モデルを説明しているなら、対象に合った数値です。反対に、年式を示さず「Z900RSは111PS」とだけ書いてあると、別年式との違いが見えにくくなります。
中古車の広告と照合する場合は、初度登録年とモデルイヤーが同じ意味で使われているかを販売店に確認しましょう。登録された年だけで諸元ページを決めず、車両の正式な型式やモデル情報と合わせると取り違えを減らせます。
2026年と2027年の掲載モデルは116PS
2026 Z900RS Black Ball Editionと2027 Z900RSの国内公式諸元では、最高出力は85kW(116PS)/9,300rpmです。2025年標準モデルとの差は、表示されているPS値で5PSとなります。
最高出力の発生回転数も8,500rpmから9,300rpmへ変わっています。「5PS増えた」という一言では、この違いが抜け落ちます。数値を比較する際は、出力、単位、回転数、対象モデル名を同じ行に残しておきましょう。
なお、5PSという差はカタログ値の引き算です。発進が何秒短くなるか、同じ速度からどれだけ速く加速できるかを示す測定結果ではありません。購入判断では、数値で分かる違いと、実車で確かめる違いを分けて考える必要があります。
最大トルクは同じでも発生回転数が違う
比較した三つのモデルは、いずれも最大トルク98N・mです。ただし、その発生回転数は2025年が6,500rpm、2026年Black Ball Editionと2027年標準モデルが7,700rpmとなっています。
最大値が同じでも、すべての回転域で同じ力の出方になるとは限りません。最大トルクの一点だけでは、低回転から高回転までの変化を読み切れないからです。公表されたピーク値だけを根拠に「街乗りで必ず速い」「低速が弱くなった」と決めることは避けたいところです。
私は、5PSの差だけで新旧の優劣を決めるより、最大トルクが出る回転数まで並べて見る方が面白いと思います。同じ98N・mでも、その数値が現れる回転数が違うためです。違いを一つずつ確かめると、自分が試乗で何を感じ取りたいかも具体的になります。
Z900RSの馬力で購入判断をするときの確認点

年式をそろえたら、次はグレードと数値の種類を確認します。公称値、測定した数値、変更後の結果が混ざると、同じ車名でも比較条件がずれてしまいます。
- 国内仕様か、海外向け仕様かを確認する。
- 標準モデルかSEなどの別仕様かを確認する。
- メーカー公称値か、測定結果かを分ける。
- 純正状態か、変更部品があるかを確認する。
SEは馬力だけで選ぶグレードではない
国内2026年Z900RS SEの公式ページでも、最高出力は85kW(116PS)/9,300rpm、最大トルクは98N・m/7,700rpmです。同年のBlack Ball Editionと、公表されているこの二つのピーク値は同じです。
一方、SEにはブレンボ製のフロントブレーキやオーリンズ製のリヤショックが記載されています。SEという名前だけでエンジン出力が増えていると考えるより、足回りや装備の違いを見た方が、グレードの比較として具体的です。
価格差に納得できるかを考える際も、自分が魅力を感じる装備を挙げてみましょう。見た目、操作したときの感触、調整の使い方など、確かめたいことを店に相談できます。本記事の同値比較は2026年モデル同士が対象であり、すべてのSEの年式をまとめた評価ではありません。
実測値を見るときは測定条件を確認

販売店や個人が載せるパワーチェックの結果を見るときは、どの車両をどの条件で測ったかを先に読みます。測定機器、数値の取り方、表示単位、補正の有無、車両の変更内容などが分からなければ、公称値との大小だけで良否を決めにくくなります。
メーカーの表にあるPSと、別の資料のhp表記を同じ数字として並べることも避けましょう。本記事では単位換算で数字を増やさず、公式が併記するkWとPSをそのまま採用しています。比較表を自分で作る場合も、出典にある単位を残すと確認し直せます。
また、カスタム後の実測結果は純正車の公称値とは別の資料です。ECUの変更について知りたい場合は、既存のZ900RSのECU書き換えのデメリットを整理した記事も参照できますが、ここでは変更後の馬力を推定しません。純正の年式比較と、改造の効果や適否を切り分けて読みましょう。
よくある質問
Z900RSは111PSと116PSのどちらですか?
国内2025年標準モデルは111PSです。確認した国内2026年Black Ball Editionと2027年標準モデルは116PSで、年式と仕様によって分けて読む必要があります。
Z900RS SEの方が馬力は高いですか?
国内2026年SEと同年Black Ball Editionの公称最高出力は、どちらも116PS/9,300rpmです。SEは足回りなどの装備も比較してください。
5PS増えれば加速も必ず速くなりますか?
公称出力の差だけで具体的な加速時間は確定できません。本記事では同条件の加速試験を行っていないため、秒数や速さを推定していません。
中古車の登録年で馬力を決めてよいですか?
初度登録年とモデルイヤーの関係を確認してください。正式なモデル名や型式を販売店と照合し、対象の公式諸元を見ることが大切です。
Z900RSの馬力は年式と回転数をそろえて判断
国内2025年標準モデルは111PS、確認した国内2026年Black Ball Editionと2027年標準モデルは116PSです。最大トルクは同じ98N・mでも、発生回転数には違いがあります。
候補車を見つけたら、まず正式なモデル名とモデルイヤーを確認し、対応する公式諸元を並べましょう。そのうえで自分が使う場面を想像すれば、馬力を単なる順位ではなく、車種を理解する材料として使えます。




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