
W800の燃費を調べると、20.9km/Lと30.0km/Lという異なる数字が出てきます。これは、そのまま新旧の性能差を示すものではありません。国内2025年モデルでは、試験方法の違う二つの値として掲載されています。
ここでは国内2025・2027年モデルの公表値を出発点に、実燃費を確かめる方法と給油計画を整理します。所有者全体の実燃費平均を示す記事ではなく、自分の車両と使い方に合う数字の読み方を考える記事です。
W800の燃費は試験方法と年式をそろえて読む

最初に押さえたいのは、数字に付いている条件です。国内2025年の二つの値と、2027年のWMTCを分けると、検索結果の数字を取り違えずに読めます。
| 対象 | 数値 | 条件 |
|---|---|---|
| 2025年 | 30.0km/L | 定地・60km/h・2名 |
| 2025年 | 20.9km/L | WMTC・クラス3-2・1名 |
| 2027年 | 20.9km/L | WMTC・クラス3-2・1名 |
20.9km/Lと30.0km/Lは測り方が違う

国内2025年W800の公式諸元では、定地燃費が30.0km/L、WMTCモード値が20.9km/Lです。前者は60km/h・2名乗車、後者はクラス3-2・1名乗車という条件が付いています。
WMTCは発進、加速、停止などを含む走行モードによる値です。一方の定地燃費と同じ走り方で測った結果ではないため、二つを並べて「新しいW800は燃費が落ちた」と判断することはできません。通勤やツーリングの走り方も試験そのものとは違います。
比較する別車種があるなら、同じ方式の欄をそろえて見ましょう。片方の定地燃費と、もう片方のWMTCだけを抜き出して順位を付けると、車種差に試験条件の差が混ざります。元の資料にある乗車人数やモードの説明も残しておくと、後から確かめ直せます。
2027年モデルの数値を旧型へ広げない
国内2027年W800の公式ページにもWMTC20.9km/L、燃料タンク容量15L、使用燃料は無鉛レギュラーと記載されています。これは対象モデルの諸元であり、W800という車名が付くすべての年式や派生モデルの共通値として扱うものではありません。
メーカーの発売FAQでは2027年モデルの発売を2026年10月17日と案内しています。モデル名に含まれる年と、実際に発売される年は一致しない場合があります。中古車の初度登録年だけで諸元ページを決めず、モデルイヤーと正式な仕様を販売店へ確認してください。
自分の取扱説明書や車両に対応する資料を用意し、使用燃料とタンク容量を照合すると、給油の話も具体的になります。この記事では2025年と2027年の国内標準W800に対象を絞り、他の型式へ数値を転用していません。
公表値から実燃費の平均は決められない
メーカーは、燃料消費率が気象、渋滞、運転方法、装備、整備状態などで変わると説明しています。公表値は比較の材料になりますが、自分の一回の給油結果を予告する数字ではありません。
本記事では、条件をそろえた所有者データを集計していません。そのため「実燃費は平均何km/L」「街乗りなら必ずこの範囲」といった値は示せません。口コミを見る場合も、年式、走った場所、距離の取り方、給油量が分かるものを、自分の使い方と照らして読むのがよいでしょう。
燃費だけを改善しようと極端な走り方を試すより、まず普段の走行を記録します。ひとつの数字の良し悪しを急いで決めず、同じ車両で条件が変わったときにどう動くかを見る方が、日常の判断につなげやすくなります。
W800の燃費を給油計画へ生かす確認点

給油計画では、容量いっぱいまで走れる距離を探すより、自分の記録と次の給油場所を組み合わせます。以下は公表値を実走保証に変えないための整理です。
- 走行距離と給油量を同じ区間で記録する。
- タンク容量との掛け算は机上の値とする。
- 経路にある給油場所と営業時間を確認する。
実燃費は走行距離を給油量で割って記録
燃費を記録するときの基本式は「走行距離km÷その区間で使った燃料L」です。満タン給油から次の満タン給油までを一区間として、トリップメーターの距離と補給した量を残す方法があります。給油は車両の取扱説明書と施設の案内に従い、量をそろえるための継ぎ足しはしません。
例えば、仮に200km走って10Lを補給したなら、計算は200÷10=20km/Lです。これは式を説明する仮の例で、W800で実測した結果ではありません。給油状態の違いによる誤差もあるため、一回の結果だけで車両の調子を決めつけないことが大切です。
メモには日付、走行距離、給油量に加えて、市街地中心か遠出か、荷物や同乗者の有無を書いておくと読み返しやすくなります。複数回をまとめるなら、各回の燃費を単純平均するより、合計走行距離÷合計給油量として同じ期間の記録を対応させます。
15Lから計算した距離を給油目標にしない
国内2027年のWMTC20.9km/Lにタンク容量15Lを掛けると、算術上は313.5kmになります。ただし、これは試験値と公称容量を単純に掛けた机上計算です。その距離まで走れる保証でも、燃料警告後の余裕でも、推奨する給油間隔でもありません。
私は、公表燃費の大きい数字より、自分の行程で給油場所を選べる余裕を重視したいです。W800は試験方法によって掲載値が異なり、容量との掛け算も実際の給油間隔を保証しないからです。記録を取りながら早めに立ち寄れる場所を決める方が、燃費の良し悪しを一度で決めるより役立つと思います。
予定ルートでは給油できる場所を前もって探し、山間部や営業時間が限られる経路では立ち寄る候補を複数持っておきましょう。警告表示が出てからの走行可能距離は、残量の条件と実際の消費によって変わります。この記事ではその距離を一定値として示しません。
以前と比べて燃費の変化が気になる場合は、走行条件の違いをメモと照合し、気になる症状があれば販売店へ記録を持って相談してください。数値だけで原因を断定するより、いつから・どんな使い方で変わったかを伝える方が相談の材料になります。
よくある質問
W800の燃費は20.9km/Lと30.0km/Lのどちらですか?
国内2025年では、WMTCが20.9km/L、60km/h・2名乗車の定地燃費が30.0km/Lです。試験方法が異なる数値です。
W800の実燃費の平均は何km/Lですか?
本記事では条件をそろえた所有者データを集計していないため、平均実燃費は示していません。自分の走行距離と給油量を記録して確認してください。
15Lなら必ず300km以上走れますか?
公称容量と試験燃費の掛け算だけでは保証できません。実際の消費や行程を考えて、余裕を持って給油場所を選びます。
2027年モデルは2027年に発売されたのですか?
国内W800の2027年モデルは2026年10月17日発売です。モデルイヤーと発売の暦年を分けて確認してください。
W800の燃費は条件をそろえて給油計画に使う

W800の燃費は、対象年式と試験方法をそろえて読むことが出発点です。国内2025年では定地30.0km/LとWMTC20.9km/Lが別条件で掲載され、国内2027年のWMTCも20.9km/Lとなっています。
そのうえで、自分の距離と給油量を記録し、ルート上の給油場所を決めましょう。公表値は車両を知る材料、日々の記録は使い方を知る材料として分けると、数字を無理なく役立てられます。





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