
z900rsのロングテールは、見た目の印象を一変させる人気のカスタムです。しかし、スタイルやメーカーによって特徴はさまざまで、選び方に悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、z900rsのロングテール比較を中心に、ドレミやアワビテール、アーキなど代表的なテールの魅力と違いを徹底解説します。さらに、ロングテール装着時の車検対応や構造変更の注意点も紹介していますので、カスタムを検討中の方はぜひ参考にしてください。
記事のポイント
- ドレミやアーキなど主要メーカーのロングテールの違いを比較
- 車検や構造変更に必要な条件と注意点を解説
- Z2テールとの違いや現代デザインとの調和を検証
- 人気カラーとの相性や見た目の工夫ポイントを紹介
- 取り付け作業のコツやDIYでの注意点も詳しく解説
z900rsのロングテールを比較して分かるスタイル別の魅力と選び方

カワサキZ900RSは、ネオクラシックなデザインで多くのライダーを魅了していますが、ロングテールカスタムによってさらに深みのあるスタイルに仕上げることが可能です。この記事では、Z900RSのロングテールに関する主要メーカーの特徴、車検との関係、構造変更の条件、そして各スタイルの魅力を比較しながら解説します。
ドレミ製テールの魅力とは?クラシックな美観に注目
ドレミコレクションのロングテールは、Z900RSに最もクラシックな印象をもたらす製品です。Z1を彷彿とさせる丸みを帯びたデザインが特徴で、レトロな美しさを重視するライダーに絶大な人気を誇ります。ABS樹脂を素材に用いており、見た目の高級感と耐久性を兼ね備えています。
ドレミ製ロングテールのもう一つの魅力は、50周年カラーやイエローボールなど特別塗装に対応している点です。カスタムの幅が広く、自分だけのZ900RSを作りたいユーザーにとって理想的な選択肢です。さらにLEDテールランプやウインカーも装備されており、クラシックな外観と現代の機能性を両立しています。
以下の表は、ドレミ製ロングテールの主な特徴をまとめたものです。
特徴 | 内容 |
---|---|
デザイン | Z1風の丸みのあるレトロスタイル |
素材 | ABS樹脂(耐候性・耐衝撃性あり) |
対応カラー | 50周年記念、イエローボールなど |
機能性 | LEDランプ装備、視認性良好 |
購入先 | 楽天市場、Yahooショッピング等 |
ドレミの製品は、レビュー評価も高く、特に仕上げの美しさや装着後のフィット感に対する満足度が多く見られます。Z系バイクの伝統を重んじる方におすすめです。
ロングテール化で車検に影響?構造変更が必要な条件を確認
Z900RSをロングテール化する際、多くのユーザーが気になるのが「車検に通るかどうか」です。結論から申し上げると、車体全長が3cm以上延長される場合には構造変更申請が必要となります。
構造変更の必要性は、ロングテールカウルそのものの長さだけでなく、フェンダーやウインカーの位置なども影響します。特にARCHI製品のように60mmの延長があるものは、全長の変更が車検証に記載された数値を超える可能性があるため、注意が必要です。
表にして整理すると以下のようになります。
カスタム内容 | 車検への影響 | 構造変更の必要性 |
---|---|---|
30mm以下の延長 | 基本的に影響なし | 不要 |
30mm以上の延長 | 全長が3cm超えるとNG | 必要 |
テールランプ移設なし | 規定違反の可能性 | NGの可能性あり |
視認性のあるLED装備 | 合格の可能性あり | 条件次第で不要 |
つまり、ロングテールを装着する際には事前の計測と、構造変更が必要かどうかの判断が重要です。また、車検基準に適合させるためには、視認性を確保したテールランプの位置調整や、適切な取り付け角度の設定も求められます。
アワビテールのフォルムと個性を活かすカスタム術
アワビテールとは、Z900RSのリアビューに個性的なラインを加えるカスタムであり、Z2系の丸みある造形を現代的にアレンジしたスタイルを指します。その形状がアワビのようにふっくらしていることからこの名で呼ばれています。
このテールは、特に旧車ファンからの支持が厚く、PMCやドレミが提供するアワビテール風の製品が人気です。丸く厚みのあるデザインは、重厚感とクラシカルさを併せ持っており、Z900RSのネオクラシック路線に調和します。
アワビテールのカスタム術としては、以下の点に注意することで、スタイルと機能の両立が可能です。
- フェンダーレスキットとの併用:リア周りをスッキリ見せつつ、テールランプの視認性を確保。
- 純正グラブバーとのマッチング確認:干渉しやすい部位なので、取り付けには調整が必要。
- 塗装との一体感:特に青玉虫カラーや50周年カラーでは、塗装面の調整とコーディネートが重要。
特に、純正との融合性を重視するならば、グラブバーの形状に合うようスペーサーを用いるなど、丁寧なセッティングが必要です。外観のカスタムに加え、安全性と実用性も兼ね備えた施工を心がけましょう。
アーキ製テールのデザインと実用性を比較する
ARCHI製のロングテールカウルは、Z900RS専用に設計された高品質なパーツです。特徴はABS樹脂による成型で、軽量かつ高耐久性を誇ります。また、塗装の仕上がりも美しく、縮みが少ない点が評価されています。
デザイン面では、60mmの延長によりシャープな印象を与え、スポーティさとクラシック感を両立させたスタイルが魅力です。わずかに反り上がるラインは、走行時の空力バランスにも寄与しており、見た目だけでなく機能性にも配慮されています。
以下の比較表でPMC製品との違いを確認できます。
項目 | ARCHI製 | PMC製 |
---|---|---|
延長長さ | 約60mm | 約60mm |
材質 | ABS樹脂 | FRP or ABS |
デザイン | シャープ・反り上がり | 丸み・重厚感 |
特徴 | 現代的でスタイリッシュ | クラシック重視 |
耐久性 | 高い | 高い |
車検対応性 | 記載変更必要な場合あり | 同様に必要な場合あり |
また、ARCHIは専用フェンダーレスキットやマウントパーツの販売も行っており、取り付けの精度を高めるための工夫がなされています。スタイルの完成度を求めるユーザーには特におすすめです。
構造変更が必要なケースとは?取り付け前に確認すべきこと
Z900RSのロングテールカスタムにおいて、構造変更が必要になるケースは主に以下の2つです。
- 車体全長が3cm以上変わる場合
- 灯火類(特にテールランプ)の位置や仕様に変更がある場合
具体的には、60mm延長されるカウルを装着する際、フェンダーやテールランプが純正位置からずれることで、全長が変化し、かつ灯火類が法定基準に適合しなくなる場合があります。これに該当すると、陸運局での構造変更検査を受けなければなりません。
構造変更の際に必要な主な書類は以下の通りです。
- 車検証
- 自賠責保険証
- 重量税納付書
- 構造変更申請書
- 計測データ(全長、全幅、全高)
また、保安基準を満たすために、テールランプの「300メートル後方からの視認性」や「赤色光の明瞭性」などにも配慮が必要です。スモークタイプのランプは見た目は良いものの、透過率が低すぎるとNGとなることがあるため注意が必要です。
z900rsにロングテールを装着する際の比較ポイントと注意点

Z900RSのロングテールカスタムは、その見た目の印象を大きく左右する重要なポイントです。特にクラシックな雰囲気を強調したいライダーにとって、テールの形状や塗装、フィッティング精度などの比較が不可欠となります。本章では、Z2テールとの違いや乗り心地への影響、カラーコーディネートの考え方、取り付け時の注意点などを詳しく解説します。
z2テールとの違いは?現代デザインとの調和性を探る
Z2テールは1970年代のZ系バイクであるZ2(750RS)の特徴的なデザインを持ち、丸みを帯びた厚みのある形状がアイコニックです。これに対し、Z900RSの純正テールはモダンでシャープなラインが特徴で、ネオクラシックらしい調和を図っています。
ロングテールをZ2スタイルにカスタムする場合、純正のシャープなデザインとは異なり、重厚感やボリュームが強調されるため、全体のシルエットバランスが変わります。このギャップをうまく調整するには、以下のようなポイントが挙げられます。
比較項目 | Z2テール | Z900RS純正テール |
---|---|---|
デザイン | 丸みのある厚型 | シャープでスリム |
外観印象 | 重厚・クラシック | スポーティ・現代的 |
適合性 | 要調整・加工が必要な場合あり | フィット感良好 |
Z900RSの現代的な車体とZ2テールのクラシックデザインを融合させるには、車体全体のカラーバランスやパーツ配置も調整することが大切です。
カスタム後の乗り心地に変化は?ユーザー目線でレビュー
ロングテール装着後のZ900RSは、見た目の変化だけでなく、乗り心地や操作性にも微妙な影響を及ぼすことがあります。特にリアの重量バランスや車体全体の剛性に関する意見は多く見られます。
実際にカスタムを施したユーザーの声をもとに以下のように整理できます。
- 変化を感じにくいという声が多数:特に街乗りレベルでは差が分かりにくい。
- 重量増加を実感するケースも:FRP製よりABS製の方が軽量で実用的。
- タンデム走行時の違和感:グラブバー位置が変わると、同乗者のフィーリングが変化。
乗り心地に大きな変化がないという声が多い一方で、装着方法や使用するフェンダーレスキットの影響で微妙なバランスの違いを感じるユーザーもいます。長距離走行や峠道でのフィードバックを求めるライダーにとっては、取り付け精度やバランス調整も重要です。
「ダサい」と言われる理由と見た目を整える工夫
ロングテールカスタムは好みの分かれるスタイルでもあり、特に一部のユーザーから「ダサい」と指摘されることもあります。その理由として挙げられるのが以下の点です。
- 現代的なモノサスフレームとのミスマッチ感
- 全体のバランスが崩れて見える
- 旧車っぽさを過剰に強調しすぎるデザイン選択
このような印象を避けるためには、外装パーツの統一感を意識したカスタムが有効です。たとえば、タンクカラーとロングテールの塗装を揃える、またはフェンダーレスキットやウインカーも同系デザインで統一することで、全体的な完成度が向上します。
さらに、カウルとシートの接合部分に段差ができないよう調整したり、グラブバーをスムーズに繋げることで、自然な仕上がりになります。細部にこだわることで“ダサさ”ではなく“完成されたカスタム”と印象づけられます。
純正グラブバーとの干渉や適合性をチェックしよう
Z900RSの純正グラブバーは、ツーリング時のタンデム乗車や積載性を重視するユーザーにとって重要な装備です。しかしロングテールカスタムとの相性には注意が必要です。
特に以下のような干渉や不具合が発生しやすくなります。
問題点 | 内容 | 対策 |
---|---|---|
干渉 | ロングテールの後端がグラブバーに当たる | スペーサー使用やバーの角度調整 |
フィッティング不良 | ボルト穴の位置ズレ | 位置調整と加工対応 |
見た目の不一致 | テールとバーの形状ミスマッチ | 曲線が似たタイプを選ぶ |
メーカーによってはグラブバー対応の専用ロングテールも存在します。PMCやARCHIの製品にはそのような設計もあり、併用可能か事前に確認することが大切です。
イエローボールや50周年カラーとの相性を検証する
Z900RSには多彩な純正カラーがありますが、特に人気が高いのが「イエローボール」や「50周年記念カラー」です。これらのカラーとロングテールの相性を検証すると、以下の点に注目できます。
- イエローボール:明るく鮮やかな黄色のラインが特徴で、クラシック感が強いためドレミ製テールとの相性が抜群です。Z1風デザインと特にマッチします。
- 50周年記念カラー:赤×黒のツートンは現代と伝統の融合スタイル。ARCHI製の反り上がるタイプでシャープさを出すと調和しやすいです。
これらのカラーを選ぶ際は、テール部分に補修塗装が必要となるケースもあるため、同系色を再現できる塗料を用意しておくと良いでしょう。タンクとカウルの色ずれがあると一気に仕上がりの印象が悪くなるため、塗装業者に相談するのもおすすめです。
青玉虫カラーとのコーディネート術と塗装面の注意点
Z900RSの「青玉虫カラー」は非常に発色が鮮やかで光の角度によって色味が変化する特殊なペイントです。ロングテールと組み合わせる際には、塗装面の再現性と質感の統一がポイントになります。
このカラーとロングテールの相性を考える際のポイントは以下の通りです。
- 高輝度塗装との統一感:純正色に近いカウルを選定するか、オリジナル塗装が必要。
- クリア層の厚み:色の見え方が変わるため、艶や透明感の調整が重要。
- リアランプ・ウインカーの色調整:赤系ランプやメッキウインカーは干渉感が少なく自然。
青玉虫カラーは再現が難しいため、可能であればプロの塗装業者に依頼し、タンクやフェンダーとのバランスを確認しながら色合わせを行うのが確実です。
取り付け作業のコツと失敗しないためのDIYポイント
Z900RSのロングテール装着はDIYでも可能ですが、いくつかの注意点を押さえることで作業の精度と安全性が大きく向上します。
作業前に確認すべきこと
- カウルとフレームの干渉チェック
- テールランプやウインカーの配線通し
- フェンダーレスキットとの適合性
取り付け時のコツ
- 必ず仮組みを行い、各部のズレや傾きを確認
- ネジの締め付けトルクを守る(締めすぎ注意)
- ランプや配線の位置を調整し、視認性を確保
以下のような表でまとめると、DIY作業時の注意点が整理しやすくなります。
作業ポイント | 注意点 | 推奨対応 |
---|---|---|
仮組み確認 | カウルズレや接触点の確認 | 1回で終わらせず数回実施 |
ネジ止め | 締めすぎ防止、脱落防止 | トルクレンチ使用 |
配線処理 | 熱干渉や振動による断線防止 | 配線バンドとチューブ活用 |
DIYでの作業が難しい場合は、バイクショップでの取り付けを依頼するのも一つの選択肢です。特に塗装済みの製品や高価なカスタムパーツの場合は、確実な施工が望まれます。
総括:Z900RSのロングテールを比較して分かるカスタムの魅力と違いについての本記事ポイント

Z900RSにおけるロングテールカスタムは、外観のスタイルアップだけでなく、ユーザーの個性やこだわりを反映させるための重要な手段です。本記事では、メーカー別のテール形状や機能性の違い、車検対応や構造変更の条件、カラーコーディネートのポイントから、DIYでの取り付け方法に至るまで幅広く解説してきました。以下に、Z900RSロングテールカスタムの魅力と選び方を整理した主要ポイントをまとめます。
- ロングテールの魅力はZ1やZ2を彷彿とさせるクラシックなスタイルにあり
ドレミやPMC製のカウルは特にレトロなデザインを重視しており、往年のファンに人気です。 - デザインの好みで選べる多様なバリエーションが存在
ARCHI製のように現代的なアレンジが加わったものもあり、スタイリッシュなカスタムも可能です。 - 装着による車検影響は3cm以上の全長増加に要注意
構造変更が必要になるケースでは、事前の計測や法規確認が必要です。 - カラーバリエーションとの相性で完成度が変わる
イエローボールや青玉虫、50周年記念カラーなど、純正塗装に合ったカウルを選ぶことで統一感を保てます。 - 「ダサい」と感じられる要因はスタイルバランスの崩れ
モノサスフレームとロングテールの調和を意識した全体設計で「完成されたカスタム」へ昇華可能です。 - 純正グラブバーとの干渉対策は事前確認がカギ
スペーサー使用や適合製品選びで、見た目と実用性の両立が可能になります。 - 乗り心地への影響は少ないが、取り付けの精度が走行安定性に直結
フェンダーレスキットやバックマウントキットと併用するとベストなフィッティングが実現します。 - DIYでの装着は仮組みと配線処理が重要なポイント
精密な作業を要するため、自信がない場合はショップ依頼も検討すべきです。
ロングテールカスタムは、Z900RSの個性を際立たせるための強力なカスタム手段です。各メーカーやデザインの特徴を比較しながら、自分の求めるスタイルと機能に最も合致した選択を行うことで、Z900RSの魅力を最大限に引き出すことができるでしょう。カスタムは単なる見た目の変化にとどまらず、バイクとの一体感や愛着を深めるための重要なプロセスです。
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